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パソコン修理メンテレポート【Windows11非対応PCでもアップグレードできる!TPM2.0なし・第7世代CPU対応】

  • 執筆者の写真: FiveBox
    FiveBox
  • 10月18日
  • 読了時間: 4分

Windows10のサポートが切れて数日たちましたが、この週末でアップグレードを試みて「このPCは現在、Windows 11 のシステム要件を満たしていません」そんな表示にがっかりした方も多いのではないでしょうか。


Windows11アップグレードの要件を満たさない

実は、TPM 2.0やSecure Boot、対応CPUがなくても安全にWindows11へアップグレードする方法があります。今回はお客様にご相談いただいた Lenovo IdeaPad 330(Core i3-7020U) を使い、Windows 10から11へアップグレードした実例を紹介します。


今回のご依頼者様ですが、いろいろな家電販売店を回ってみたけど全部断られたそうです。ここで前回記載したブログ記事をご覧いただいたようで、今回ご相談を頂きました。ちょうど前回の記事も同じ型のパソコンでした。


Lenovo IdeaPad 330

🧩 環境と前提条件

項目

内容

機種

Lenovo IdeaPad 330-15IKB

CPU

Intel Core i3-7020U(第7世代)

メモリ

4GB マザーボード直付け 空きスロット:1

ストレージ

HDD 1TB

OS

Windows 10 21H2

特徴

TPM2.0なし・SecureBootオフでも動作確認済み

🧰 準備するもの

項目

内容

USBメモリ

容量8GB以上

ツール

Rufus 最新版(ver 4.4 以上)

ISOファイル

Microsoft公式サイトから「Windows 11 ディスクイメージ」ダウンロード

ネットワーク

オフライン推奨(Microsoftアカウント強制を防止)


⚙️ 手順①:Windows11インストールUSBを作成する


1️⃣ Rufusを起動し、ISOを指定

Rufusを開いて、

  • デバイス:USBメモリ

  • ブートの種類:Windows 11 ISO

を選択します。


2️⃣ カスタム設定を有効化

ISOを読み込むと、「Windowsユーザーエクスペリエンス」というダイアログが開きます。ここで以下をチェック:

✅ 4GB以上のRAM、セキュアブート及びTPM 2.0の要件を削除 ✅ オンラインアカウントの要件を削除 ✅ ローカルアカウントを次の名前で作成

これで、TPMなし・古いCPUでもインストール可能なUSBメディアが完成します。


⚙️ 手順②:Windows10上からアップグレード実行

  1. 作成したUSBを差し込む

  2. エクスプローラーから「setup.exe」をダブルクリック

  3. 「個人用ファイルとアプリを保持」を選択

  4. 「インストール」をクリック

💡 この時点でTPMチェックなどは完全にスキップされます。


⚙️ 手順③:オフラインでセットアップを完了

インストールが始まったら、Wi-FiやLANケーブルを一時的に外してください。ネット接続を切っておくことで、Microsoftアカウントの強制ログインを回避し、ローカルアカウントでセットアップできます。

再起動後、数回の自動再起動を経て Windows 11 が起動します。


💽 手順④:SSDへの換装とクローン(任意)

Windows10のスペックでWindows11を起動すると、極端に起動速度が遅くなります。HDDならなおさら。このパソコンも安定稼働するまで10分以上かかってしまっています。 そこで同時にSSD化とメモリ増設。

  • HDD(1TB)→ SSD(512GB)に交換

  • 無料ツール「Macrium Reflect Free」でクローン作成

  • 起動ドライブをSSDに変更

💡 起動時間は「約10分 → 約20秒」へ。古いノートPCが新品のように復活します。


🧠 注意点とトラブル対処

症状

対処方法

USB起動できない

BIOSで「Boot Mode」を「UEFI」に設定

インストール途中で止まる

HDDエラーの場合あり → SSD換装推奨

ライセンス認証されない

同一PCであれば自動認証される(Microsoftアカウント不要)

🚀 結果:非対応PCでもWindows11は快適!

体感的には「別PCになった」と言えるほど高速化。Windows Updateも通常通り機能しています。


⚙️ 手順⑤:メモリを4GB → 12GBに増設して体感性能をさらにアップ!

Windows11を導入しただけでも十分に快適になりましたが、今回はあわせて メモリも4GBから12GBへ増設 し、よりストレスのない環境を実現しました。


空きスロット1のオンボードメモリ

🧩 使用したメモリと互換性情報

項目

内容

機種

Lenovo IdeaPad 330-15IKB(型番:81DE)

搭載メモリスロット

1スロット空き(オンボード4GB+増設スロット1)

使用メモリ

Silicon Power DDR4-2400 (PC4-19200) 8GB 260Pin 1.2V CL17


💡 このモデルは、もともと4GBがマザーボードに直付けされており、8GBまで増設可能。空きスロットに8GBを増設することで「合計12GB」として認識されます。


🧭 まとめ

TPMなし・古いCPUでもRufusを使えばWindows11導入は可能 オフラインインストールでMicrosoftアカウント不要 SSD換装で劇的に高速化

メモリ増設で複数アプリ同時使用でも快適


「非対応だから」と諦める前に、ぜひこの方法を試してみてください。古いノートパソコンが、まだまだ現役で使えます。


ご料金

  • 部品代:実費

  • メモリ、SSD、その他ソフト購入、設置費用:5,000円

  • SSDクローン作業:5,000円

  • Windows11 アップグレード作業:5,000円

  • その他アプリインストール費用:5,000円


全体として新しいパソコンをご購入いただくより、かなり安上がりで完了したようです。


パソコンの突然の故障、動作が遅くてお困りの方は、突然のトラブル時にはお気軽にご相談ください!

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