top of page

【サポート実績】NEC LaVie L PC-LL750TSR | Windows 11なのに「サポート終了」? Windows Update更新が進まない原因と手動更新の対応事例

22 時間前
読了時間: 8分

「Windows 11を使っているのに、サポートが終了したという案内が表示される」「更新プログラムを確認しても、新しいバージョンに更新できない」

今回は、そんな状態になっていた NEC LaVie L「PC-LL750TSR」の対応事例をご紹介します。

調べてみると、インストールされていたWindows 11のバージョンが古いことに加え、パソコン自体がWindows 11の正式な対応要件を満たしていないことが分かりました。

そこで、通常の更新方法で進められない理由を確認し、データやアプリを引き継ぐ手動更新を実施しました。

※今回はWindows 11の正式対応外のパソコンに対する作業事例です。同じ方法ですべての機種が更新できるわけではなく、更新後の動作や将来の更新を保証するものではありません。



Windows 11でも、古いバージョンはサポートが終了する

最初に確認したのは、Windows Updateの画面です。

現在のWindowsのバージョンについて、サポート終了を知らせる案内が表示されていました。

「Windows 11にしてあるから、そのままずっと使える」と思われるかもしれませんが、Windows 11の中にも「22H2」「23H2」といったバージョンがあります。サポート期間は、エディションやバージョンごとに設定されています。


今回インストールされていたのは、Windows 11 Home バージョン22H2。このバージョンは、すでにサポートが終了しています。

つまり、Windows 11という名前だけで判断するのではなく、どのバージョンを使っているかまで確認する必要があります。



現在のバージョンを調べるには?

Windowsのバージョンは、次の方法で確認できます。

  1. キーボードの「Windowsキー+R」を押す。

  2. 入力欄に「winver」と入力する。

  3. Enterキーを押す。

表示された画面で、Windowsのエディション、バージョン、OSビルドを確認できます。

今回も、この画面から22H2であることを確認して、更新方法の調査を進めました。



インストール アシスタントで進めようとすると、互換性の確認に

まずは、Microsoft公式の「Windows 11 インストール アシスタント」を使って更新を進められるか確認しました。

ところが、先に「PC正常性チェック」で互換性を確認するように案内されました。

そこで、PC正常性チェックを実行すると、次の2点が表示されました。

確認項目

今回の判定

CPU

Intel Core i7-4710MQはWindows 11のサポート対象外

TPM 2.0

検出されない

この結果から、通常のインストール アシスタントによる更新は進められない状態であることが分かりました。

なお、「TPM 2.0が検出されない」という表示だけで、TPMの物理的な有無や、設定変更で対応できるかまでは断定できません。今回はCPUについても対象外の判定が出ていました。



「今Windows 11が動いている」と「正式対応」は別

ここで疑問になるのが「Windows 11がすでに動いているのに、なぜ更新できないの?」という点です。

Windows 11は、インストール時の要件チェックを回避すると、正式対応外のパソコンでも動作する場合があります。

今回のパソコンも、過去にそのような方法で導入された可能性があります。ただし、以前の導入方法までは確認できていないため、断定はできません。

大切なのは、現在Windows 11が起動していても、そのパソコンがWindows 11の正式対応機種になったわけではないということです。

Microsoftは、要件を満たさない機器へのWindows 11のインストールを推奨しておらず、サポートや、セキュリティ更新を含む更新プログラムの提供も保証していません。

今回の対応でも、この点を踏まえて更新方法を検討しました。



今回は、データとアプリを引き継ぐ手動更新を実施

今回行ったのは、Windowsを初期化して入れ直す作業ではなく、現在の環境を引き継ぐ「上書き更新」です。

作業の大まかな流れは、次のとおりです。


  1. Microsoft公式のWindows 11のISOファイルを用意する。

  2. Rufusで更新用USBメモリを作成する。

  3. 起動中のWindowsからUSB内のセットアップを実行する。

  4. 「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」設定を確認する。

  5. 更新を実行し、完了後のバージョンを確認する。


Rufusは、OSのインストール用USBメモリなどを作成するツールです。上書き更新時のWindows 11の制限に対応する仕組みも追加されています。ただし、使用するRufusやWindowsのバージョンによって、利用できる機能や結果は変わります。



上書き更新でも、事前のバックアップは必要

「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選んでも、更新の失敗やストレージの故障に備えたバックアップは必要です。

作業前には、少なくとも次の点を確認します。

  • 大切なデータのバックアップ

  • システムドライブの空き容量

  • ACアダプターの接続

  • 使用するUSBメモリの中身を消してよいか

  • デバイス暗号化などを使用している場合の回復キー

特に、修理でお預かりしたパソコンでは、保存されているデータや利用中のソフトも含めて確認することが大切です。



Rufusで更新用USBメモリを作成

今回は、32GBのUSBメモリを使用しました。

RufusでWindows 11のISOファイルを選択し、次の設定を確認しました。

項目

今回の設定

イメージオプション

標準のWindowsインストール

パーティション構成

GPT

ターゲットシステム

UEFI

ファイルシステム

NTFS

これは今回使用した設定です。別のパソコンでUSBから起動する場合などは、起動方式との整合性を個別に確認する必要があります。



作成開始時には、Windowsのインストールに関するオプション画面が表示されました。

今回は、次の項目を選択しました。

「4GB以上のRAM、セキュアブート及びTPM 2.0の要件を削除」

オンラインアカウント関連など、今回の更新に不要な項目は変更せず、USBメモリを作成しました。

なお、USBメモリの作成時には、USB内のデータが消去されます。 書き込み先のドライブを間違えないように確認します。



今回はUSBから起動せず、Windows上でセットアップを実行

USBメモリの準備ができたら、対象のNECで普段どおりWindowsを起動します。

その状態でUSBメモリを開き、USB内の「setup.exe」を実行しました。

今回目指しているのは、現在のデータやアプリを引き継ぐ上書き更新です。そのため、USBからパソコンを起動する方法とは、進め方が異なります。

セットアップを進める際には、最終確認画面で次の表示を確認します。

「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」

この表示がない場合や、「何も引き継がない」となっている場合は、そのまま進めず、原因を確認する必要があります。



引き継ぐ内容を確認して、インストール開始

セットアップが進み、インストール前の確認画面が表示されました。

ここで、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」と表示されていることを確認して、インストールを開始しました。

更新中は再起動が行われるため、途中で電源を切ったり、USBメモリを抜いたりせずに完了を待ちます。



更新完了を確認

更新後、Windowsが起動し、バージョン情報の画面で更新完了を確認できました。

今回の作業では、Windows 11 Home 22H2から26H2への更新が完了しています。


ただし、バージョンが変わったことの確認と、普段使う機能の動作確認は別です。

返却前には、利用状況に合わせて次の点も確認します。

  • Windows Updateの追加更新やエラーの有無

  • 保存されているデータ

  • WordやExcelなど、使用するアプリの起動

  • Wi-Fiや音声などの基本動作

  • 周辺機器の認識

プリンターなど、お預かり中に実機で確認できない機器については、お客様の利用環境での確認も必要になります。



今回更新できても、次回も更新できるとは限らない

今回のような対応で、特にお伝えしておきたいのが、今後の大型更新についてです。

要件チェックを回避して更新できても、CPUやTPMなどの条件そのものが変わるわけではありません。

そのため、次の大型更新で、再び通常の更新ができなくなる可能性があります。

今後の更新

考えておきたいこと

毎月のセキュリティ更新

要件外の機器では提供が保証されていない

次回の大型更新

再び手動対応が必要になる可能性がある

将来のWindowsへの更新

必要なハードウェア条件によっては対応できなくなる可能性がある

「今回更新できたので、これから先もずっと安心して使える」とまではお伝えできません。

今回は更新が成功したものの、今後も継続して使える期間を約束できる対応ではないことをご理解いただく必要があります。



更新して使い続けるか、買い替えるか

使い慣れたパソコンは、できればそのまま使い続けたいものです。

一方で、手動更新の作業費用に加え、今後のメンテナンスや、本体の経年劣化も考える必要があります。

判断するときには、次のような点を確認します。

  • パソコン本体に、ほかの不具合がないか

  • ストレージやバッテリーの状態はどうか

  • 使用するソフトが今後も対応するか

  • 業務など、安定した利用が特に必要な用途か

  • 今後の対応費用を含めても、使い続けるメリットがあるか

今回のような手動更新が選択肢になる場合もありますが、使い方や本体の状態によっては、Windows 11に正式対応したパソコンへの買い替えをおすすめすることもあります。



Windowsの「サポート終了」「更新できない」表示でお困りの方へ

Windowsの更新が進まない原因は、パソコンによって異なります。

今回のような対応要件の問題だけでなく、空き容量不足や更新処理のエラーなど、別の原因が関係していることもあります。

まずは、機種・現在のWindowsのバージョン・表示されているメッセージを確認することが、解決への第一歩です。


ファイブボックスでは、パソコンの状態やご利用目的を確認し、更新対応が可能か、今後も使い続けるか、買い替えを検討した方がよいかをご案内します。

「Windows 11なのにサポート終了と表示される」「更新したいけれど、途中で止まってしまう」「今のパソコンを、もう少し使えるか相談したい」

そんなときは、表示されている画面の写真と、パソコンの型番をご用意のうえ、お気軽にご相談ください。


コメント


bottom of page