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【修理実績】FRONTIER デスクトップPC|Windows Update後に画面が映らない・起動不能を復旧

  • 4 時間前
  • 読了時間: 5分


今回は、FRONTIER製デスクトップパソコンのWindows起動不良についてご相談をいただきました。

お客様のお話では、

Windows Updateを行ったあと、1時間ほど放置していたところ、その後パソコンが正常に立ち上がらなくなった。

とのこと。

電源そのものは入りますが、モニターには何も表示されず、いつもよりパソコンが静かな感じがするという症状でした。



電源は入るものの画面が表示されない

まず本体の動作状態を確認しました。

ケースファン、水冷CPUクーラー、グラフィックボードなどには通電しており、グラフィックボードのLEDも点灯しています。

グラフィックボードのファンについては、電源投入直後には回転するものの、その後停止。ただし、これは低負荷時にファンを停止させるセミファンレス動作の可能性もあるため、直ちにグラフィックボード故障とは判断できません。


そこで、まずハードウェア側の基本的な切り分けとしてCMOSクリアも実施しました。

しかし症状に変化はありませんでした。



BIOSは起動。Windowsの起動に問題がある可能性

その後の確認でBIOS画面までは表示できるようになり、ストレージも認識されていることを確認。

Windows Boot ManagerからWindowsを起動しようとすると、再び画面が真っ暗になってしまいます。

ここまでの状態から、パソコンそのものが起動していないのではなく、Windowsの起動処理に問題が発生している可能性が高いと判断しました。

今回のトラブルはWindows Update直後に発生しているため、Windows Updateによるシステムファイルの不整合や、グラフィックドライバーなどの更新に伴うトラブルも考えられます。



Windowsの修復を試みる

Windowsインストールメディアから修復環境を起動し、まずはデータを消さない方法から順番に復旧を試みました。


スタートアップ修復、システムの復元、コマンドプロンプトを利用した修復などを実施。

さらに、EFI領域を確認したうえでBCD(Windowsの起動情報)の再構築も行いました。

しかし、Windowsは正常に起動しません。

単純なブート情報の破損だけではなく、Windows本体のシステム構成まで破損している可能性が高い状態です。



できるだけ環境を残すため「上書きインストール」を試行

今回、お客様からは可能な限り既存のデータや環境を残した状態での復旧をご希望いただいていました。

そのため、いきなり初期化するのではなく、まず既存環境を残す方法でWindowsの再インストールを試します。

Windows 11のインストールを進めたところ、一時は順調に進行しましたが、約76%付近で停止

再起動後もFRONTIERのロゴ画面から先へ進まなくなりました。

さらにWindows 10のインストールメディアを使用して、Windows 10による再構築も試しました。

既存のWindowsをWindows.oldへ退避させる形でインストールを開始できましたが、こちらも再起動後に正常起動できません。

複数の修復方法と上書きインストールを試しましたが、既存Windowsを維持したまま正常な状態へ戻すことは困難と判断しました。



データをバックアップしてクリーンインストールへ

ここで方針を変更します。

幸い、ストレージ内のデータ自体にはアクセスできました。

そこで、必要なユーザーデータを別ストレージへバックアップ。

データを確保したうえで、OSが入っているストレージ以外のドライブをいったん取り外し、誤操作やブート領域の混在を防止しました。

その後、Windowsが入っていたSSDの

  • SYSTEM領域

  • MSR領域

  • Windows領域

  • 回復領域

を削除し、完全な未割り当て状態からWindowsをクリーンインストールしました。

これにより、途中まで残っていたWindowsや過去のWindows.old、破損したシステム構成などを一度すべてリセットしています。



バックアップしたデータを元の場所へ復元

クリーンインストールではWindows環境が新しくなるため、そのままでは以前のデスクトップやドキュメントなどは戻りません。

今回はインストール前にデータをバックアップしていたため、新しいWindows環境の構築後、バックアップしたユーザーデータを確認しながら、元の保存場所へ手動で戻しました。

単にWindowsを初期化して終了ではなく、できる限り以前と同じようにデータへアクセスできる状態まで復旧しています。



Windows 11の対応状況も確認

今回のパソコンは、

AMD Ryzen 7 3700X / メモリ32GB

という構成でした。

Ryzen 7 3700X自体はWindows 11の対応CPUです。

一方、BIOSを確認したところ、TPM関連やSecure Bootなど、Windows 11の要件に関係する設定について確認が必要な状態でした。


お客様からは、以前Windows 11へ移行する際に「BIOS設定を変更して強制的にアップデートした」とのお話もありました。

そのため、今後Windows 11へ移行する場合には、単純に要件チェックを回避するのではなく、TPM(AMD fTPM)・Secure Boot・UEFIなどの対応状況をきちんと確認したうえで移行することが重要になります。


なお、今回の「Windows Update後に突然画面が映らなくなった」という症状については、Windows Updateそのもの、更新されたドライバー、既存のWindowsシステムの不整合など複数の可能性があり、特定の一要因に断定することはできません。

ただ、最終的にクリーンインストールで正常動作へ戻ったことから、Windows側のシステム破損・構成不整合が大きく関係していた可能性が高いと考えられます。


今回の修理内容

  • Windows Update後の画面表示・起動不良の診断

  • CMOSクリア

  • BIOS・ストレージ認識確認

  • Windowsスタートアップ修復

  • システム復元の試行

  • コマンドによる修復

  • EFI・BCD起動情報の再構築

  • Windows 11上書きインストールの試行

  • Windows 10による再構築の試行

  • ユーザーデータのバックアップ

  • OS用SSDのパーティション再構築

  • Windowsクリーンインストール

  • バックアップデータの手動復元

  • Windows 11対応状況・BIOS設定の確認

修理完了


今回は、当初ご希望いただいていた「既存環境を残した上書きアップデートによる復旧」を優先して作業しました。

しかし、Windowsの破損状態が大きく、上書きインストールでも正常起動まで持っていくことができませんでした。

そのため、データをバックアップしたうえでクリーンインストールへ切り替え、Windowsを正常に起動できる状態まで復旧。

さらに、退避しておいたデータを元の保存場所へ手動で戻して作業完了となりました。


Windows Update後に「電源は入るのに画面が映らない」「ロゴから先へ進まない」といった症状が発生した場合、必ずしもパソコン本体やグラフィックボードの故障とは限りません。

Windowsやドライバー、起動情報の破損によって同様の症状になることもあります。


ファイブボックスでは、できるだけデータを残す方法から順番に診断・修復を行い、状況に応じてデータバックアップやWindowsの再構築まで対応しています。

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