【修理実績】Lenovo ThinkPad E595 | 起動しない症状の復旧・故障HDDのデータ復旧調査
- 17 時間前
- 読了時間: 4分
今回は、「パソコンが起動しなくなった」という症状でお預かりしたWindowsパソコンの修理事例をご紹介します。

SSDとHDDを搭載したパソコン
お預かりしたパソコンには、
Windowsが入っているSSD
データ保存用のHDD
の2台が搭載されていました。
電源は入るもののWindowsが正常に立ち上がらないため、まずストレージを含めて原因を切り分けていきます。
そこで問題のHDDをパソコンから切り離して起動を試したところ、SSDからWindowsが正常に起動しました。
つまり、Windowsが入っているSSDやパソコン本体が完全に故障していたわけではなく、接続されているHDDが起動処理に悪影響を与えていたと考えられます。
この段階で、パソコン本体については再び使用できる状態まで復旧できました。

問題はHDDに保存されていたデータ
パソコンが起動するようになっても、これで修理完了とはいきません。
問題のHDDには、お客様のデータが保存されています。
今回お持ちいただいたパソコンのHDDは全く読み込めない、さらに接続しただけで検証用のPCの起動を妨げるような状態でした。また状態の悪いHDDに対して何度も直接スキャンやコピーを行うと、症状をさらに悪化させる可能性があります。
そこで今回は、まず元のHDDから別のディスクへクローンを作成。
以降は可能な限り元HDDを触らず、作成したクローン側からデータ復旧を試みることにしました。

復旧ソフトでは大量のファイルが見つかるものの……
クローンに対して複数の方法で解析すると、JPEG画像をはじめ、多数のファイルが検出されました。
一見すると、
「これならデータを取り戻せるのでは?」
と思える結果です。
ところが、データ復旧では「ファイルが一覧に表示されること」と「正常なファイルが残っていること」は別問題です。
検出された画像を実際に確認すると、開くことのできないJPEGが多数ありました。
ファイル名や拡張子、ファイルサイズだけを見るとJPEGに見えていても、中身を調べると正常な画像データになっていないものがあります。
他の種類のデータについても確認しましたが、同じように正常な内容ではないと思われるものが多く見つかりました。
HDDの読み取りエラーも多数発生
さらに詳しく調査すると、HDDの特定領域を読み取ろうとした際に、I/Oエラー(入出力エラー)が繰り返し発生していることも確認できました。
これは重要なポイントです。
単純にWindows上のファイル管理情報だけが壊れているのであれば、復旧ソフトによる解析でデータ本体を取り出せる可能性があります。
しかし今回は、データが実際に記録されている領域そのものを正常に読み出せない可能性が出てきました。
その場合、ソフトウェア上では「JPEGファイルがある」と検出できても、そのJPEGを構成するデータが途中で欠けているため、画像として開けません。
復旧ソフトを変えれば必ず直る、という種類の問題ではなくなります。
今回はデータ復旧作業をここで停止
最終的に今回の作業では、
パソコン本体の起動復旧には成功しました。
一方、障害HDDについてはクローンを作成して複数の方法でデータ抽出を試みましたが、お客様へ正常なデータとしてお渡しできる状態での復旧には至りませんでした。
読み取りエラーが発生しているHDDに対して、結果の見込めない読み取りを延々と繰り返すことにもリスクがあります。
そのため、現状をご説明したうえで、当店でのデータ復旧作業はいったんここで終了することにしました。
今回のようにストレージを一つずつ切り分けることで、Windows環境をそのまま残してパソコンを復旧できるケースもあります。
また、異音がする、突然アクセスできなくなった、パソコン全体が急に遅くなった、といった症状が出ているHDDについては、何度も電源を入れたり、むやみに復旧ソフトを実行したりせず、早めに状態を確認することも大切です。
今回のケースは、「パソコンの起動復旧」と「データ復旧」は別々に考える必要があることがよく分かる修理事例でした。
ファイブボックスでは、お客様の大事なデータを最善の方法で復旧いたします。
パソコン、USB、外付けストレージ、まずはお気軽にご相談ください。





コメント