【修理実績】CHUWI LarkBox Pro|画面の乱れ・フリーズを調査し、セーフモードからデータをバックアップ
今回は、CHUWIの超小型ミニPC「LarkBox Pro」の不具合についてご相談をいただきました。

症状は、Windowsを起動するとしばらくして画面が大きく乱れ、そのまま操作できなくなってしまうというものです。
ご相談時の症状
電源を入れるとWindowsの起動画面までは表示されますが、その後、画面にブロック状のノイズや表示の乱れが発生。

さらに症状が出るとキーボード操作も受け付けなくなり、パソコン自体がフリーズしてしまいます。
ブルースクリーンでは、「IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」というエラーも確認されました。
単純な液晶表示やHDMIケーブルだけの問題ではなく、Windows・グラフィック・メモリ・本体基板などを含めて原因を切り分けていきます。
BIOS画面でも表示の乱れを確認
調査を進める中で重要だったのが、Windowsが起動する前のBIOS画面でも表示が乱れることがあった点です。

Windowsのグラフィックドライバが原因であれば、通常はWindowsが動作していないBIOS画面には影響しません。
そのため、この段階でソフトウェアだけではなく、本体内部のハードウェアに問題が発生している可能性も考えられました。
また、一度フリーズすると電源を入れ直しても映像が出ず、しばらく時間を置くと再び起動できることもあり、症状はかなり不安定な状態でした。
本体を分解して内部を確認
LarkBox Proは非常に小さな筐体の中に基板や冷却機構が収められています。
本体を分解して内部を確認したところ、CPU部分のグリスがかなり乾燥していたため、古いグリスを除去してCPUグリスの塗り直しも行いました。同時にファンの清掃も行って冷却効果を高める処理を施してみました。
また、この機種はメモリが基板へ直接実装されているため、一般的なノートパソコンのようにメモリを取り外して交換テストすることができません。
そのため、メモリや内蔵GPU、SoC、電源回路などに問題がある場合、基板単位での対応が必要になる可能性があります。

セーフモードでは安定して起動
その後、Windowsをセーフモードで起動したところ、通常起動とは異なり比較的安定して操作できることが分かりました。
セーフモードは必要最低限のドライバやサービスだけを読み込んでWindowsを起動するため、通常起動よりもシステムへの負荷が少ない状態になります。
そこでグラフィックドライバの影響も疑い、Intel UHD Graphicsのドライバを一旦削除。
「Microsoft 基本ディスプレイ アダプター」の状態でも検証しました。
しかし、通常モードでは再び画面の乱れやフリーズが発生し、その後は正常にWindowsへ入ることが難しい状態となりました。
セーフモードでは動作するものの、BIOS画面でも症状が確認されていることなどから、グラフィックドライバだけが原因とは断定できず、本体基板側の不具合も疑われる状況です。
今回はデータの救出を最優先に
この状態でWindowsの再インストールやさらなる修復作業を続けると、途中で起動できなくなり、大切なデータを取り出せなくなる可能性があります。
そこで今回は無理に修復を進めず、
セーフモードでWindowsを起動
↓
必要なデータを確認
↓
外部メディアへバックアップ
という方法でデータを救出しました。
セーフモードでは安定して動作してくれたため、必要なデータを無事バックアップすることができました。
ファイブボックスでは、Windowsが正常に起動しないパソコンや、画面が乱れる・フリーズする・ブルースクリーンが発生するといったトラブルについても、症状を確認しながら原因の切り分けやデータバックアップなどの対応を行っています。
「パソコンが起動しなくなったけれど、中のデータだけでも取り出したい」
といった場合も、お気軽にご相談ください。





コメント