【修理実績】mouse B4-i5ADLAGW11 | mouseノートパソコンの起動不良を調査しました
今回は、mouseのノートパソコンが正常に起動しない症状についての調査記録です。

お預かりしたのは「mouse B4-i5ADLAGW11」。電源ボタンを押しても起動せず、電源ランプがしばらく点灯した後に消えてしまう状態でした。
バッテリーや電源の接続条件を変えながら確認したところ、起動できる条件が見つかりました。
バッテリーを外すと、通常の操作で起動する
まず、内蔵バッテリーとACアダプターの接続条件を変えて、起動状態を確認しました。
電源の状態 | 確認できた動作 |
バッテリー接続・ACアダプター接続 | 通常の短押しでは起動しないことが多い |
バッテリー接続・ACアダプターなし | 通常の短押しでは起動しないことが多い |
バッテリーを外し、ACアダプターのみ | 通常の操作で繰り返し起動する |
この結果から、当初はバッテリー本体の不具合を疑いました。
ところが、交換用バッテリーを取り付けても同じ症状が発生。バッテリー交換だけでは改善しませんでした。

電源ボタンを15~20秒ほど長押しすると起動
調査を続ける中で、バッテリーを接続した状態でも、電源ボタンを15~20秒ほど押し続けると起動することが分かりました。
長押し中のランプの動きには、次のようなパターンがありました。
最初に点灯し、約13秒で一度消灯してから再点灯する
最初は点灯せず、約13秒後に初めて点灯する
その後は、ボタンから手を離しても起動が進み、メーカーのロゴが表示されます。
一方、通常どおり短く押してから60秒ほど待っても、起動しない状態でした。単に起動に時間がかかっているだけではなく、長押しという操作が起動のきっかけになっているようです。
ただし、内部でどのような制御が行われているかまでは確認できておらず、「長押しで故障が直った」という状態ではありません。
一度起動すれば、再起動やバッテリー駆動は可能
Windowsが起動した後は、Windowsのメニューからの再起動に成功しています。
また、ACアダプターを外し、バッテリーだけで使用する検証でも、動作は安定していました。
これらの結果から、バッテリーから電力を供給できない状態というよりも、本体側の電源投入時の制御に問題がある可能性がありそう。ただし、故障箇所の特定には至っていません。
放電や完全シャットダウンでは改善せず
電源状態のリセットを目的とした放電や、Shiftキーを押しながらの完全シャットダウンも試しましたが、症状は改善しませんでした。
そこで、メーカーへ症状と検証結果を伝え、BIOS・ECと呼ばれる本体の制御プログラムの更新や、機種固有の対処方法があるか確認しました。
メーカー指定のBIOS更新も試行
メーカーからは、現在のBIOSが古いため、更新によって改善する可能性があるとの案内をいただきました。
しかし、Windows上で更新ツールを実行すると、次のエラーが発生しました。
「Error 10: Unable to load driver」
更新に必要なドライバーを読み込めず、更新を完了できない状態です。確認した範囲では、BIOSの書き込み進捗は表示されませんでした。
この結果を改めてメーカーへ報告し、別の更新ツールや更新方法について問い合わせました。
メーカーの関連部署でも確認いただいた結果、案内できる新しい更新ファイルはなく、今回の起動症状についても、BIOS・EC更新による改善の可能性は低いとの回答でした。さらに調査を進める場合は、メーカーでの有償点検・修理になるとのことです。
なお、更新の検証で一時的に変更したWindowsの保護設定は、元に戻しています。
お客様と相談し、今回は調査終了に
ここまでの調査結果とメーカーの回答をお客様へご説明し、今後の対応をご相談しました。
今回は、電源ボタンを長押しすることで起動できる現状をご了承いただき、この段階でいったん調査を終了することになりました。
通常の電源操作で起動しない症状は残っているため、修理完了ではなく、確認できた起動方法で対応いただく形です。今後も同じ方法で起動できることを保証するものではありません。
今回のような起動不良では、バッテリーの不具合に見えても、交換だけでは改善しない場合があります。
接続条件ごとの動作や、起動前後の違いを確認しながら、修理を進めるか、現状で使用するかをお客様と相談して判断しました。
ファイブボックスでは、パソコンの不具合について、調査結果や対応の選択肢をご説明し、ご希望を伺いながら対応しております。





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