【修理実績】Galleria デスクトップパソコン | Windowsが起動しない!SSDのデータを保護してWindows 11を再インストール
今回は、ドスパラのゲーミングパソコン「GALLERIA(ガレリア)」のWindows起動不良についてご紹介します。

お客様から「Windowsが正常に起動しなくなってしまった」とのご相談をいただき、デスクトップパソコンをお預かりしました。
今回の修理で特に重要だったのが、パソコンに保存されている個人データを失わないことです。
Windowsの修復を試みましたが、システムの不具合が疑われたため、最終的にはWindows 11をクリーンインストール。事前にバックアップした個人データを新しいWindows環境へ移行しました。
Windowsが正常に起動しない状態に
お預かりしたのは、ドスパラのデスクトップパソコン「GALLERIA」です。
電源がまったく入らないという症状ではなく、Windowsの起動処理が正常に完了しない状態でした。
このような症状は、Windows Updateの失敗、システムファイルの破損、ドライバーの不具合、ストレージの異常など、さまざまな原因で発生します。
まずはWindowsの回復機能を使用して、既存の環境を残したまま復旧できないか調査を進めました。

スタートアップ修復やシステムの復元を確認
Windowsの回復環境から、いくつかの修復方法を試しました。
スタートアップ修復
更新プログラムのアンインストール
システムの復元
コマンドによるWindowsシステムの調査
しかし、スタートアップ修復では正常な起動状態に戻すことができませんでした。
また、システムの復元についても、利用可能な復元ポイントが存在しなかったため、以前の状態へ戻すことができません。
Windowsを初期化すれば解決する可能性はありますが、今回は個人データの保護が最優先です。
そのため、すぐに再インストールするのではなく、SSDを取り外して別のパソコンから調査することにしました。
SSDを別のパソコンに接続して詳しく調査
GALLERIAに搭載されていたSSDを取り外し、USB接続の外付けケースを使用して、検証用パソコンに接続しました。
SSDは認識され、内部のファイルにもアクセスできる状態でした。
続いて、Windowsのシステム情報を保存している「レジストリ」の状態を確認します。
レジストリとは、Windowsやアプリケーションの動作に必要な設定情報を保存している重要なデータです。
今回は、レジストリを構成する「SYSTEM」「SOFTWARE」というファイルが存在しているものの、読み込み処理に失敗しました。
さらに、Windowsイメージを調査するDISMコマンドでもエラーが発生しました。
これらの結果から、Windowsのシステム情報に不整合や破損が発生している可能性が高いと判断しました。
ただし、レジストリの読み込みエラーだけで、すべての原因を特定できるわけではありません。

Windowsを入れ直す前に、個人データをバックアップ
今回、最も慎重に進めたのがデータの保全です。
お客様のパソコンには、複数のユーザーアカウントがあり、それぞれのユーザーフォルダーに個人データが保存されていました。
まずは、必要なファイルを別のストレージへコピーして確保しました。
さらに、念のためSSD全体のバックアップイメージも作成することにしました。
RescuezillaでSSD全体をバックアップ
今回使用したのは「Rescuezilla(レスキュージラ)」というバックアップ・復元用ソフトです。
Rescuezillaは、Windowsが起動しない状態でも、SSDやHDDの内容をバックアップできるツールです。
今回は、約500GBのSSDに含まれる次の領域をまとめてバックアップしました。
Windowsの起動に必要なEFIシステム領域
Windowsの管理用領域
Windows本体やユーザーデータが保存された領域
これにより、修理前のSSDの状態をバックアップイメージとして保存できました。
バックアップが正常かどうかも検証
バックアップは、作成しただけでは安心できません。
そこでRescuezillaの「Verify Image」機能を使い、保存したバックアップイメージの整合性も確認しました。
この機能では、バックアップデータを読み込み、破損や不整合がないかを検証します。
こうした作業には時間がかかりますが、再インストール後に「必要なファイルが見つからない」といった問題が発生した場合に備えるためにも、大切な工程です。
Windows 11をクリーンインストール
修復による復旧が難しいと判断したため、お客様のご意向も踏まえ、Windows 11をクリーンインストールしました。
クリーンインストールとは、既存のWindows環境を引き継がず、新しくWindowsをインストールし直す方法です。
Windowsのシステム不具合を解消できる一方で、以前使用していたアプリケーションや各種設定は、基本的に引き継がれません。
今回は、お客様からも「アプリケーションは再インストールになっても仕方がないが、個人データは残したい」とのご希望をいただいていました。
そのため、事前に個人データを確保したうえで、Windowsを新しくインストールする方針としました。
個人データを新しいWindows環境へ移行
Windows 11のインストール後は、バックアップしていた個人データを新しい環境へ移行しました。
今回のパソコンには、次の2つのユーザーフォルダーがありました。
それぞれのフォルダーに保存されていたバックアップデータを、新しいWindows環境へ移行しています。
なお、以前使用していたアプリケーションについては、必要に応じて再インストールしていただく必要があります。
また、SSD全体のバックアップイメージも作成しているため、万が一、移行後に不足しているファイルが見つかった場合でも、修理前のバックアップから追加調査できる可能性があります。
今回のGALLERIAの修理では、Windowsの起動不良に対して、次の作業を行いました。
【主な作業内容】
Windowsの起動不良の調査
スタートアップ修復・システム復元などの確認
SSDを取り外して別のパソコンで調査
レジストリおよびWindowsシステムの状態確認
個人ファイルのバックアップ
RescuezillaによるSSD全体のバックアップ
バックアップイメージの検証
Windows 11のクリーンインストール
個人データの移行
今回のように、Windowsが起動しなくなった場合でも、SSD内の個人データまで失われているとは限りません。
Windowsのシステムに問題があっても、別のパソコンにSSDを接続することで、必要なファイルを取り出せる場合があります。
大切なのは、原因を調査すると同時に、データの保全を優先することです。
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