【修理実績】Lenovo ThinkPad X1 Tablet|電源が入らない症状をリセットで復旧
今回は、Lenovo ThinkPad X1 Tablet の電源が入らないというご相談です。
お預かり時は、電源ボタンを押しても反応がなく、画面表示も出ない状態でした。

こうした症状では、バッテリー不良や電源回路、マザーボード故障なども考えられますが、まずは分解や部品交換を行う前に、基本的な切り分けから確認していきます。
電源リセットを実施
ThinkPad X1 Tabletには、電源管理をリセットするための機能があります。
ACアダプターや周辺機器を外したうえで電源リセットを実施し、その後あらためて起動を試したところ、画面が表示されるようになりました。
起動時には、
「0271: Check Date and Time settings」
というメッセージが表示されました。

これは、BIOSに保存されている日時情報がリセットされた場合などに表示されるメッセージです。
今回の症状からは、ハードウェアが完全に故障していたというよりも、内部の電源管理が一時的に正常動作しなくなっていた可能性が高いと判断しました。
BIOSでSSDとWindowsの起動情報を確認
続いてBIOS画面を確認します。
ストレージには、SAMSUNG製 256GB SSD が正常に認識されており、さらに Windows Boot Manager も確認できました。
そのため、SSDそのものが認識されていない状態や、Windowsの起動情報が失われている状態ではありませんでした。
BIOSの日付と時刻を確認・設定し、設定を保存して再起動します。
その後は問題なくWindowsが起動しました。
バッテリーの状態もチェック
今回のような電源トラブルでは、バッテリーの劣化が影響しているケースもあるため、Windowsの「battery report」を使ってバッテリー状態も確認しました。
確認結果は、
設計容量:37,010mWh
現在の満充電容量:28,040mWh
となっており、新品時と比較すると約76%程度の容量が残っている状態でした。
経年による劣化は見られますが、現時点ではバッテリー交換が必要なほど極端に劣化している状態ではありません。
また、ACアダプターを外した状態でも動作確認を行い、急な電源断や大きなバッテリー残量の変動がないことも確認しました。
今回の原因について
今回の症状は、電源管理回路やEC(Embedded Controller)が一時的に正常動作しなくなっていた可能性が高いと考えられます。
パソコン内部では、電源ボタンを押した際の処理やバッテリー、充電状態などを管理するための回路が動作しています。
何らかの理由でこの管理部分が正常に動かなくなると、実際には基板が故障していなくても「電源ボタンを押してもまったく反応しない」という状態になることがあります。
今回は電源リセットを行うことで内部状態が初期化され、正常に起動できる状態へ戻りました。
再発防止について
同じような症状を防ぐためには、以下のような使い方がおすすめです。
長期間使用しない場合でも、バッテリーを完全に0%のまま放置しないようにします。
また、長期間スリープ状態のまま使用せず、ときどき完全にシャットダウンすることも有効です。
もし今後、
再び電源が入らなくなる
日付や時刻が何度もリセットされる
バッテリー残量が急激に変化する
といった症状が出る場合は、バッテリーやRTC、電源回路などの経年劣化も考えられるため、あらためて詳しい点検が必要になります。
ファイブボックスでは、パソコンの電源が入らない、画面が映らない、Windowsが起動しないといったトラブルについても、症状を確認しながら原因を切り分けて対応しています。
「もう壊れてしまったかも」と思うような症状でも、まずはお気軽にご相談ください。





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