パソコン修理メンテレポート Apple IDもパスワードも分からない…初期化できないMacを復旧した方法
- 18 時間前
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はじめに
MacBookを売却したり譲渡したりするときに必要になるのが「初期化」です。
しかし、
Apple IDが分からない
ログインパスワードも分からない
初期化途中で起動しなくなった
というケースでは、通常の方法では復旧できないことがあります。
今回は実際に当店で対応した修理事例をもとに、AppleシリコンMacの復旧方法をご紹介します。
1. ご相談内容
今回お持ち込みいただいたMacBookは、
初期化途中で失敗状態
Apple IDのパスワードも不明
約2年間放置
という状態でした。
さらに初期化を進めた結果、Macが起動しなくなるというトラブルも発生しました。
今回は、このMacをどのように復旧したのかをご紹介します。
2. Apple IDを復旧
幸い、お客様は別のMacBookも所有されていました。
しかし、そのMacBookはバッテリー故障で起動できない状態。
まずはバッテリー交換を行い、正常に起動できるようにしました。
その後、
システム設定 → Apple Account
からApple IDのパスワードを変更。
これで元のMacのアクティベーションロック解除に必要なApple IDが利用できるようになりました。
3. Apple IDが分からないMacを初期化する一般的な流れ

通常は次の流れで初期化できます。
① macOS復旧を起動
AppleシリコンMacは電源ボタンを長押しすると「オプション」が表示されます。
ここからmacOS復旧を起動します。
② 管理者ユーザーを選択
ログインパスワードが分かっていれば入力します。
忘れている場合は「すべてのパスワードを忘れましたか?」からリセットできます。
③ Wi-Fiへ接続
Apple IDの認証にはインターネット接続が必要です。
④ Apple IDでアクティベーションロック解除
Apple IDとパスワードを入力すると、「探す」が解除されます。
⑤ Macを初期化
「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行します。
⑥ macOSを再インストール
通常であれば、ここまでで初期設定画面(ようこそ画面)が表示されます。
しかし今回は、この途中で問題が発生しました。
4. 初期化の途中でMacが起動不能に

Apple IDの認証は正常に完了し、「すべてのコンテンツと設定を消去」も開始しました。
しかし途中でエラーが発生。
Macは起動しなくなってしまいました。
そこで復旧モードから状況を確認します。
復旧モードでは起動ディスクを認識
macOS復旧は起動できます。
起動ディスクも見えています。
しかし、
通常起動できない
macOS Tahoeを再インストールしても途中で停止
という状態でした。
SSDは正常そう
ディスクユーティリティで確認すると、
APPLE SSD AP1024Z Media
は正常に認識。
容量も約1TB。
物理故障ではなさそうです。
SSDを初期化
APFS
GUIDパーティションマップ
でフォーマット。
こちらも正常終了。
それでも再インストール失敗
再びmacOS Tahoeをインストールすると、
途中で
操作を完了できませんでした
というエラー。
つまり
SSDは見える
フォーマットできる
でもOSだけ入らない
という状態でした。
システム領域の異常を疑う
ここまでの状況から、
SSD自体ではなく、
APFSコンテナやRecovery領域など、
システム領域が壊れている可能性が高いと判断しました。
そこで次はターミナルでdiskutilコマンドを使ってSSD内部を詳しく調査します。
5. Apple ConfiguratorによるDFU復旧

ターミナルで状態を確認した結果、
通常の再インストールでは復旧できないと判断。
Apple Configuratorを使ったDFU復旧を実施しました。
Apple Configuratorとは?
Appleが提供する復旧ツールです。
通常の再インストールとは違い、
ファームウェア
Recovery
システム領域
macOS
をまとめて再構築します。
AppleシリコンMacでは最終手段となる復旧方法です。
復旧の流れ
正常なMacへApple Configuratorをインストール
Thunderbolt(USB4)対応ケーブルで2台を接続
故障MacをDFUモードへ移行
Apple Configuratorで「復元(Restore)」を実行
ファームウェア・Recovery・macOSを書き直す
自動再起動
初期設定画面が表示
復元中は
2/4
3/4
4/4
と表示されますが、それぞれかなり時間がかかります。
「開始します…」のまま止まっているように見えても、内部では処理が進んでいるため、ケーブルを抜かずに待つことが重要です。
6. データ移行
復旧が完了した後は、移行アシスタントを利用して、旧Macから新しいMacへデータを移行しました。
アプリや書類もほぼそのまま移行でき、お客様にも大変喜んでいただけました。
今回のポイント
✅ Apple IDは別のApple製品から変更できる
✅ AppleシリコンMacはIntel Macと復旧方法が異なる
✅ SSDが正常でもシステム領域だけ壊れることがある
✅ Apple ConfiguratorによるDFU復旧で改善するケースがある
まとめ
AppleシリコンMacは、Intel Macとは内部構造が大きく異なります。
そのため、通常の初期化やmacOSの再インストールだけでは復旧できないケースもあります。
今回はApple IDの復旧から始まり、通常の初期化、復旧モードでの診断、SSDの確認、そしてApple ConfiguratorによるDFU復旧まで行うことで、無事にMacを復旧し、データ移行まで完了することができました。
「Apple IDが分からない」「初期化できない」「起動しなくなった」など、Macのトラブルでお困りの方は、お気軽にファイブボックスまでご相談ください。





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