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パソコン修理メンテレポート Apple IDもパスワードも分からない…初期化できないMacを復旧した方法

  • 18 時間前
  • 読了時間: 4分


はじめに

MacBookを売却したり譲渡したりするときに必要になるのが「初期化」です。

しかし、

  • Apple IDが分からない

  • ログインパスワードも分からない

  • 初期化途中で起動しなくなった

というケースでは、通常の方法では復旧できないことがあります。

今回は実際に当店で対応した修理事例をもとに、AppleシリコンMacの復旧方法をご紹介します。


1. ご相談内容

今回お持ち込みいただいたMacBookは、

  • 初期化途中で失敗状態

  • Apple IDのパスワードも不明

  • 約2年間放置

という状態でした。

さらに初期化を進めた結果、Macが起動しなくなるというトラブルも発生しました。

今回は、このMacをどのように復旧したのかをご紹介します。


2. Apple IDを復旧

幸い、お客様は別のMacBookも所有されていました。

しかし、そのMacBookはバッテリー故障で起動できない状態。

まずはバッテリー交換を行い、正常に起動できるようにしました。

その後、

システム設定 → Apple Account

からApple IDのパスワードを変更。

これで元のMacのアクティベーションロック解除に必要なApple IDが利用できるようになりました。


3. Apple IDが分からないMacを初期化する一般的な流れ


macbook初期化の流れの解説図

通常は次の流れで初期化できます。

① macOS復旧を起動

AppleシリコンMacは電源ボタンを長押しすると「オプション」が表示されます。

ここからmacOS復旧を起動します。


② 管理者ユーザーを選択

ログインパスワードが分かっていれば入力します。

忘れている場合は「すべてのパスワードを忘れましたか?」からリセットできます。


③ Wi-Fiへ接続

Apple IDの認証にはインターネット接続が必要です。


④ Apple IDでアクティベーションロック解除

Apple IDとパスワードを入力すると、「探す」が解除されます。


⑤ Macを初期化

「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行します。


⑥ macOSを再インストール

通常であれば、ここまでで初期設定画面(ようこそ画面)が表示されます。

しかし今回は、この途中で問題が発生しました。


4. 初期化の途中でMacが起動不能に

初期化途中の再起不能対応の解説図

Apple IDの認証は正常に完了し、「すべてのコンテンツと設定を消去」も開始しました。

しかし途中でエラーが発生。

Macは起動しなくなってしまいました。

そこで復旧モードから状況を確認します。


復旧モードでは起動ディスクを認識

macOS復旧は起動できます。

起動ディスクも見えています。

しかし、

  • 通常起動できない

  • macOS Tahoeを再インストールしても途中で停止

という状態でした。


SSDは正常そう

ディスクユーティリティで確認すると、

APPLE SSD AP1024Z Media

は正常に認識。

容量も約1TB。

物理故障ではなさそうです。


SSDを初期化

APFS

GUIDパーティションマップ

でフォーマット。

こちらも正常終了。

それでも再インストール失敗

再びmacOS Tahoeをインストールすると、

途中で

操作を完了できませんでした

というエラー。

つまり

  • SSDは見える

  • フォーマットできる

  • でもOSだけ入らない

という状態でした。


システム領域の異常を疑う

ここまでの状況から、

SSD自体ではなく、

APFSコンテナやRecovery領域など、

システム領域が壊れている可能性が高いと判断しました。

そこで次はターミナルでdiskutilコマンドを使ってSSD内部を詳しく調査します。


5. Apple ConfiguratorによるDFU復旧

MacbookのApple ConfiguratorによるDFU復旧の解説図

ターミナルで状態を確認した結果、

通常の再インストールでは復旧できないと判断。

Apple Configuratorを使ったDFU復旧を実施しました。

Apple Configuratorとは?

Appleが提供する復旧ツールです。

通常の再インストールとは違い、

  • ファームウェア

  • Recovery

  • システム領域

  • macOS

をまとめて再構築します。

AppleシリコンMacでは最終手段となる復旧方法です。


復旧の流れ

  1. 正常なMacへApple Configuratorをインストール

  2. Thunderbolt(USB4)対応ケーブルで2台を接続

  3. 故障MacをDFUモードへ移行

  4. Apple Configuratorで「復元(Restore)」を実行

  5. ファームウェア・Recovery・macOSを書き直す

  6. 自動再起動

  7. 初期設定画面が表示

復元中は

2/4

3/4

4/4

と表示されますが、それぞれかなり時間がかかります。

「開始します…」のまま止まっているように見えても、内部では処理が進んでいるため、ケーブルを抜かずに待つことが重要です。


6. データ移行

復旧が完了した後は、移行アシスタントを利用して、旧Macから新しいMacへデータを移行しました。

アプリや書類もほぼそのまま移行でき、お客様にも大変喜んでいただけました。


今回のポイント

✅ Apple IDは別のApple製品から変更できる

✅ AppleシリコンMacはIntel Macと復旧方法が異なる

✅ SSDが正常でもシステム領域だけ壊れることがある

✅ Apple ConfiguratorによるDFU復旧で改善するケースがある


まとめ

AppleシリコンMacは、Intel Macとは内部構造が大きく異なります。

そのため、通常の初期化やmacOSの再インストールだけでは復旧できないケースもあります。

今回はApple IDの復旧から始まり、通常の初期化、復旧モードでの診断、SSDの確認、そしてApple ConfiguratorによるDFU復旧まで行うことで、無事にMacを復旧し、データ移行まで完了することができました。

「Apple IDが分からない」「初期化できない」「起動しなくなった」など、Macのトラブルでお困りの方は、お気軽にファイブボックスまでご相談ください。

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