【修理実績】NEC VersaPro VKL41/F-Z | バッテリー交換とHDD→SSDクローン|DiskGeniusでWindows環境をそのまま移行
今回は、NECのノートパソコン VersaPro VKL41/F-Z のバッテリー交換と、内蔵HDDからSSDへの交換作業を行いました。

SSDへの移行では、現在使用しているWindowsやデータ、設定をできるだけそのまま残すため、DiskGeniusを使ってシステムを丸ごと移行しています。
作業途中では、普段使用しているDiskGeniusの起動USBがこのパソコンでは正常に起動しないというトラブルもありましたが、Windows上からDiskGeniusを起動する方法に切り替え、無事にSSDへの移行まで完了しました。
今回お預かりしたパソコン
今回の機種はこちらです。
項目 | 内容 |
メーカー | NEC |
シリーズ | VersaPro |
型番 | VKL41/F-Z |
本体型番 | PC-VKL41FB8J3IZ |
ストレージ | 500GB HDD |
交換先 | 512GB SSD |
作業内容 | バッテリー交換・SSDへのシステム移行 |
まずはバッテリーを交換
バッテリーを取り外し、現物の型番を確認しました。
搭載されていたバッテリーは、L18M3PF2 という型番です。
主な仕様は、
電圧:11.25V
容量:36Wh
Typical Capacity:3280mAh
互換バッテリーを用意し、形状・コネクター位置・固定ネジ位置を確認してから交換しました。
ノートパソコン用バッテリーは、見た目が似ていても電圧やコネクターが異なることがあります。
そのため、パソコン本体の型番だけで判断するのではなく、実際に取り付けられているバッテリーの型番を確認してから部品を手配するのが確実です。

続いてHDDをSSDへ交換
今回は、元の500GB HDDから、新しい512GB SSDへWindows環境をそのまま移行します。
単純にWindowsを新規インストールするのではなく、
Windows
インストール済みソフト
ユーザーデータ
各種設定
回復領域
EFIシステム領域
などをまとめてSSDへ移します。
使用したソフトは DiskGenius です。
最初はDiskGeniusの起動USBを使用
普段使用しているDiskGeniusのWinPE起動USBを挿し、USBから起動しようとしました。
Windowsの回復メニューから、デバイスの使用 → UEFI: Verbatim STORE N GO を選択しましたが、今回は正常に起動せず、エラーコード 0xc000000f が表示されました。
このUSBメモリは数日前に別のパソコンで正常に使用できていたため、USB自体の故障というより、
PCごとのUEFI仕様の違い
Secure Bootなどの設定差
USB内のWinPE環境が古い
UEFIとの相性
などが原因として考えられます。
同じ起動USBでも、すべてのパソコンで必ず起動できるとは限りません。
Windows版DiskGeniusへ切り替え
今回は起動USBにこだわらず、一度Windowsを通常起動。
DiskGeniusの公式サイトから最新版をダウンロードしてインストール。

DiskGeniusを起動すると、
コピー元:WDC WD5000LPZX 約466GB
コピー先:新しい512GB SSD 約477GB
の両方が正常に認識されました。
ここでコピー元とコピー先を間違えると、元のデータを消してしまう可能性があります。
クローン作業では、ディスク型番と容量を必ず確認してから実行することが重要です。
System Migrationを使用
DiskGeniusには「Clone Disk」もありますが、WindowsがインストールされたディスクをSSDへ移行する場合は、System Migration(システム移行)を使用できます。
今回は、内蔵HDD → USB接続した新しいSSD という構成でシステム移行を行いました。
DiskGenius側で、
EFI System Partition
MSR
Windows
回復領域
なども含めて、自動的に移行先SSDの構成を作成してくれます。
Reboot to WinPEでコピー
Windowsを起動したままコピーする「Hot Migration」も選択できますが、今回はより安全に作業するため、Reboot to WinPE を選択しました。
Windowsを終了して一時的なWinPE環境へ再起動し、そこでシステムをコピーします。
起動中のWindowsファイルを直接コピーする必要がないため、システムドライブの移行では安心感があります。
コピー中は、
ACアダプターを接続
SSDのUSBケーブルを抜かない
電源を切らない
ように注意します。
今回は約50GBほどのデータをコピーしました。

クローン完了後の確認
コピー完了後は自動的に再起動しました。
Windows上で再度DiskGeniusを確認すると、新しいSSD側にも、
SYSTEM
MSR
Windows
WinRE
などのパーティションが正常に作成されていました。
元のCドライブとSSD側Windows領域の使用容量には多少差がありましたが、一時ファイルやBitLockerなどの影響による差もあるため、構成に問題がないことを確認して次の工程へ進みます。
SSDを内蔵して起動確認
最後にパソコンの電源を完全に切り、
元のHDDを取り外して、新しいSSDへ交換。
SSD単体の状態で電源を入れます。
無事にWindowsが起動しました。
これで、HDD → SSDへのシステム移行成功です。
Windowsの再インストールや各種ソフトの入れ直しを行わず、これまで使っていた環境をそのままSSDへ移すことができました。
SSD化のメリット
HDDからSSDへ交換すると、パソコンの体感速度は大きく改善します。
特に、
Windowsの起動
アプリの起動
ファイルの読み書き
Windows Update
再起動
などが高速になります。
今回は変更前に5分以上かかっていた立上りまでの時間が、20秒程度と圧倒的な高速化を実現することができました。
パソコン自体はまだ使用できるものの、「最近かなり遅くなった」と感じる場合は、メモリ増設と並んでSSD交換は効果の大きいアップグレードです。
今回のポイント
今回の作業では、最初に予定していたDiskGeniusの起動USBが正常に起動しませんでした。
しかし、Windowsがまだ起動できる状態だったため、
Windows版DiskGenius → System Migration → WinPE再起動
という別の方法へ切り替えることで、問題なくSSDへ移行できました。
修理作業では、一つの方法が使えなかった場合に、別の方法へ切り替えて対応できることも大切です。
また、以前は使えていた起動USBでも、新しいパソコンや異なるUEFI環境では使用できない場合があります。
修理用USBについても、定期的に最新版のWinPE環境へ作り直しておくと安心です。
ファイブボックスでは、パソコンのSSD交換、バッテリー交換、Windowsの起動トラブルなどのご相談にも対応しています。
「パソコンが遅くなってきたけれど、買い替えるほどではない」という場合も、SSD交換で大きく改善できるケースがあります。





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