【修理実績】MINISFORUM NPB7 |「Secure Boot Violation」でWindowsが起動しない症状を復旧
昨日のブログでは、約半年前に対応した修理事例をご紹介しました。
なぜ今になって半年前の修理を記事にしたのかというと、昨日、そのときのお客様から再びご連絡をいただき、「前回と同じような症状が出ている」とのご相談があったためです。
今回の修理に取りかかる前に、当時どのような症状で、どんな作業を行ったのかを改めて確認しておこうと思い、復習も兼ねて過去の記録をブログにまとめました
ということで、今回のご依頼は、MINISFORUMのミニPC NPB7。
電源を入れるとWindowsが起動せず、
Secure Boot Violation
Invalid signature detected.
Check Secure Boot Policy in Setupという赤い警告画面が表示されます。

見た目は前回とほぼ同じ症状でしたが、今回は前回と同じ方法では直りませんでした。
まずは前回と同じくブート領域を確認
前回の修理では、Windows Boot ManagerやEFIブート領域の不具合が原因だったため、
bcdboot C:\Windows /s S: /f UEFIでブート領域を再構築し、正常起動まで復旧できました。
今回もまず同じように、
スタートアップ修復
EFIパーティションの確認
Windows Boot Managerの再作成
BCDの確認
を行いました。
しかし、今回はどれを行っても Secure Boot Violation が消えません。
同じエラー表示でも、前回とは原因が違うようです。
BIOSのSecure Boot設定も変更できない
BIOSを確認すると、
Secure Boot:Enabled
System Mode:User
Secure Boot Mode:Standard
となっていました。
ところがSecure Bootの画面に入ると、項目を選択できず、OFFにすることもFactory Keyを戻すこともできません。
BIOS自体の不具合も疑い、バージョンを確認したところ、
RPBNB 0.13 x64
Build Date 07/21/2023と、かなり古い状態でした。
MINISFORUMの公式BIOSを確認すると、その後のバージョンでSecure Boot関連の変更が複数入っていました。0.14ではSecure Boot Variablesの追加、1.00と1.01でもSecure Boot Variablesの更新が行われています。
そこで、BIOSを最新版の 1.02 へ更新することにしました。
Windowsが起動しない状態でBIOSを更新
今回はWindowsが起動できないため、Windows 11インストールUSBの回復環境からコマンドプロンプトを起動。
BIOS更新用USBを別に用意し、AMIの更新ツールでBIOSファイルを検証したうえで書き込みを行いました。
更新後は、
RPBNB 1.02 x64
Build Date 11/05/2025へ正常に更新されました。
これで直るかと思いましたが、再起動するとやはり同じ Secure Boot Violation。
BIOS更新だけでは解決しませんでした。
Windows本体は正常
次にWindows側を確認しました。
sfc /scannow /offbootdir=C:\ /offwindir=C:\Windowsを実行したところ、
Windows リソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。と表示され、Windows本体のシステムファイルには異常なし。

SSDも認識され、EFIパーティションも存在し、Windows Boot Managerもあります。
この時点で、「Windowsが壊れている」のではなく、「UEFIがWindowsの署名を信用できていない」可能性が高くなってきました。
Secure Boot証明書を修復
Windows内を確認すると、
C:\Windows\Boot\EFI\SecureBootRecovery.efiというファイルが存在していました。
これはMicrosoftが用意しているSecure Boot証明書修復用のEFIアプリケーションです。
空のFAT32 USBを用意し、
EFI
└─ BOOT
└─ bootx64.efiという構成を作り、SecureBootRecovery.efi を bootx64.efi という名前でコピー。
そのUSBから起動すると、
Microsoft Secure Boot Recovery Version 1.0と表示され、
Updating the Secure Boot Certificate database
with the Microsoft UEFI 2023 certificate...と処理が進みました。
最後に、
Secure Boot Certificate database successfully updated.と表示。
Secure Bootの証明書データベースへ、Microsoft UEFI 2023 certificate が正常に登録されました。
その後、Windowsが正常起動
回復用USBを抜いて再起動すると、今度は赤いSecure Boot Violation画面は表示されませんでした。
Windows側で更新処理が進み、そのまま正常にWindows 11が起動。
再起動・シャットダウン後も問題なく立ち上がることを確認して、作業完了です。

今回の原因
今回の原因は、Windows側で使用されているSecure Boot署名と、UEFI側のSecure Boot証明書データベースの不整合だった可能性が高いと考えています。
見た目は前回と同じSecure Boot Violationでしたが、
前回はEFI/Windows Boot Managerの問題
今回はSecure Boot Certificate Databaseの問題
という違いがありました。
同じエラー表示でも、原因は一つではありません。
ファイブボックスでは機械的なトラブルだけでなく、Windowsが立ち上がらないなどの論理的障害にも対応しています。
お困りの際はお気軽にお問い合わせください。





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