【Unity 6.*】Androidスマホ向けにゲームをビルドする方法|APK作成から実機テストまで
前回の記事では、Unityで作ったゲームを、他のWindowsPCでプレイする方法を説明しました。 でもパソコンじゃなく、自分のAndroidスマホで動かしたいとき、ありますよね?
この記事では、Unity 6.* でAndroid向けのAPKを作成し、USB接続した実機で起動するまでを順番に解説します。Unity Hubのモジュール追加、Build Profilesの設定、スマホ側のUSBデバッグ設定まで、初めての方が迷いやすい箇所も確認していきましょう。
※画面の表示や項目名は、UnityのバージョンやAndroid端末によって多少異なります。
この記事で行うこと
UnityにAndroid用のビルド機能を追加する
Android端末でUSBデバッグを有効にする
UnityのBuild Profilesとシーンを確認する
APKをビルドして、スマホでゲームを起動する
今回は自分の端末で動作確認する方法を扱います。Google Playへの公開設定は対象外です。
Androidビルドに必要なもの
用意するもの | 用途 |
Unity 6.3(他のバージョンでもOK) | ゲームの編集とビルド |
Android Build Support | Android向けのビルド機能 |
Android SDK & NDK Tools | Androidアプリの作成に必要なツール |
OpenJDK | ビルド時に必要なJava環境 |
Androidスマホまたはタブレット | ゲームの動作確認 |
データ転送対応のUSBケーブル | パソコンと端末の接続 |
Android Build Supportなどのモジュールは、使用するUnityのバージョンに対してUnity Hubから追加します。
Unity公式も、SDK・NDK・OpenJDKをUnity Hubからインストールする方法を案内しています。docs.unity3d.com
1.Unity HubでAndroid用モジュールを追加する
まずUnity Hubを開き、左側の Installs を選択します。
使用しているUnity 6.3の管理メニューから 「モジュールを加える」 を開き、次の項目を選びます。

Android Build Support
Android SDK & NDK Tools
OpenJDK
インストールが終わったらUnityでプロジェクトを開き、File > Build Profiles に進みます。プラットフォームの一覧にAndroidが表示されているか確認してください。

2.Android端末でUSBデバッグを有効にする
USB経由でゲームを転送するには、端末側で開発者向けオプションとUSBデバッグを有効にします。
一般的な操作の流れは次のとおりです。
Android端末の「設定」を開く
「デバイス情報」または「端末情報」を開く
「ビルド番号」を7回タップする
有効になった「開発者向けオプション」を開く
「USBデバッグ」をオンにする
機種によって「ビルド番号」や「開発者向けオプション」の場所は異なります。Android公式も、ビルド番号を7回タップして開発者向けオプションを有効にし、USBデバッグをオンにする手順を案内しています。developer.android.com
3.Build ProfilesでAndroidに切り替える
Unityの File > Build Profiles を開き、Androidを選びます。

Androidのビルドプロファイルを追加・選択したら、画面に表示される Switch Platform または Switch Profile でAndroid向けの設定を有効にします。切り替えには少し時間がかかる場合があります。
ここでは、まず次の設定を確認しましょう。
項目 | 実機テスト時の設定 |
Texture Compression | 最初は Use Player Settings で進める |
Export Project | チェックしない |
Build App Bundle(Google Play) | チェックしない |
Run Device | 接続したAndroid端末を選択する |
Build App Bundleをオフにすると、通常の実機テストで使いやすいAPK形式でビルドできます。 AAB形式はGoogle Playへの公開時に使用する形式です。UnityのAndroidビルド設定には、これらの項目が用意されています。Unity Docs

4.Scene Listに必要なシーンを登録する
次に、ビルドに含めるシーンを確認します。File > Build Profiles > Platforms > Scene List を開いてください。
現在開いているシーンは Add Open Scenes で追加できます。タイトル画面やゲームオーバー画面など、ゲーム中に移動するシーンも忘れずに登録しましょう。UnityはScene Listに並んだ順番でシーンをビルドします。マニュアル: ビルドでシーンを管理する
たとえば、次のような構成です。
TitleScene
GameScene
ClearScene
GameOverScene
最初にタイトル画面を表示したい場合は、TitleSceneを一番上に置きます。シーンがリストに入っているだけでなく、有効になっているかも確認してください。

5.Player Settingsでアプリの情報を確認する
Build Profilesから Player Settings を開き、Android向けの設定を確認します。初めての実機テストでは、すべての項目を変更する必要はありません。まずは次の項目を押さえましょう。
項目 | 設定例・確認ポイント |
Company Name | FiveBoxなど |
Product Name | スマホに表示したいアプリ名。例:JumpGame |
Package Name/Application Identifier | アプリを識別する名前。例:com.fivebox.jumpgame |
Version | 最初は1.0など |
Bundle Version Code | 最初は1など |
Minimum API Level | 動かしたい端末に合わせて選ぶ |
Target API Level | 実機テストでは設定を確認し、必要に応じて変更する |
Active Input Handling | プロジェクトで使っている入力方式に合わせる |
Target Architectures | テストする端末のCPUに合わせる |
Package Nameはアプリごとに決める
com.fivebox.jumpgameのような名前は、Androidがアプリを識別するために使います。別のゲームを作るときは、そのゲーム用の名前を設定しましょう。UnityではAndroid用のApplication Identifierとして設定します。Unity Docs
Minimum API Levelは端末のAndroidバージョンを確認する
Unity 6.3がサポートするAndroidの下限は、Android 7.1(API level 25)です。 古い端末でテストする場合は、端末のAndroidバージョンとMinimum API Levelの設定を照らし合わせてください。Unity Docs
入力方式はゲームのコードに合わせる
新しいInput Systemを使っているプロジェクトでは、Input System Package(New) を選びます。一方、Input.GetAxisやInput.GetKeyなどを使っている場合は、Input Manager(Old) または Both が必要です。
Android向けにビルドできても、入力方式が合っていないとゲームの操作が正常に動かないことがあります。ビルド前に、ゲームのコードで使っている方式を確認しておきましょう。
ARM64を使う場合はScripting Backendも確認する
64bitのAndroid端末向けにARM64を選ぶ場合は、Scripting BackendをIL2CPPに設定します。Unity Docs
6.スマホを接続してBuild And Runを実行する
データ転送対応のUSBケーブルでAndroid端末をパソコンにつなぎます。端末に「USBデバッグを許可しますか」という確認が出たら、内容を確認して許可してください。
続いてBuild Profilesの Run Device で接続した端末を選び、Build And Run をクリックします。Unityがビルドを行い、指定した端末へアプリをインストールして起動します。Unity Docs
端末側に接続用途の選択が表示され、パソコンから認識されない場合は、「ファイル転送」などのモードを試してください。表示名や必要な操作は機種によって異なります。
初回のビルドは時間がかかることがあります。完了したら、スマホ上でゲームが始まるか、画面表示と操作に問題がないか確認しましょう。
端末が表示されない・ビルドできないときは
Run Deviceにスマホが表示されない場合
USBデバッグがオンになっているか確認する
スマホにUSBデバッグの許可画面が出ていないか確認する
ケーブルが充電専用ではなく、データ転送対応か確認する
USBポートやケーブルを替えてみる
Run Deviceの Refresh を押す
ビルドは成功したのに、想定した画面から始まらない場合
Scene Listに必要なシーンが登録されているか確認する
最初に開きたいシーンがリストの先頭にあるか確認する
各シーンが有効になっているか確認する
インストール後に操作できない場合
Player Settingsの Active Input Handling が、ゲームで使用している入力方式と一致しているか確認する
まとめ
Unity 6.3で作ったゲームをAndroidスマホで試すには、Android用モジュールの追加 → USBデバッグの有効化 → Build ProfilesとScene Listの確認 → Build And Run の順に進めます。
最初はAPK形式で自分の端末にインストールし、実際の画面サイズや操作感を確認してみましょう。パソコンのGameビューでは気づかなかった表示や入力の問題も、実機で動かすと見つけやすくなります。
この記事は ファイブボックス公式サイト note版でも詳しく公開しています。
併せてご参照ください。






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