2024年8月の時点で、インストール版のExcel(Microsoft365)やWordには、スポイト機能がなく、同じExcel内の画像などの色を抽出することができません。
でも指定した色を取りたい時、ありますよね?例えば下の図の様に、円の中心の画像の背景色と周りの円の背景色を同じにしたい時とか・・・。
今回は任意の色を抽出する、3つの方法をご紹介します。
1,パワーポイントを活用
インストール版のExcel、およびWordには、スポイト機能がありませんが、PowerPointにはこの機能が備わっています。
1,パワーポイントで該当の画像を取得します
2,図形の書式 ⇒ 図形の塗りつぶし をクリック、表示されたメニューパネル「スポイト」を選択
3,抽出したい色の場所をクリック
抽出した色のプロパティ値を記録します。RGBの値を記録する場合は3つの数値を覚えておきましょう。 Hex値をコピーする場合はこの後4,5,6、の手順に進みます
4、取得した色で、一度図形や枠線の色に使用します
5、指定した色を選択し、色設定のパネルを表示、「その他の色」をクリックし色設定のパネルを展開
6、表示されたプロパティの「Hex」の値(色コード)を複製(Control+C)
色コードについて
色コードは#に続く6桁の数字で、左の2桁がRed(赤)の強さ、次の2桁がGreen(緑)の強さ、最後の2桁がBlue(青)の強さを表します。それぞれの数字は0~9、およびアルファベットのA~Fの合計16段階(16進数)赤、緑、青、それぞれ00〜FFの範囲で16×16=256段階、合計16,777,216色の色を表しています。
変更したい画像の色の設定パネルを表示し、上で取得したプロパティ値を指定します。
RGB値を指定したい場合はRed,Green,Blue それぞれの値に、記録した値を直接入力。
Hex値をしたいしたい場合は、クリップボードに保存されたデータを貼付け(Control+V)
これでスポイトで取得した元の素材の色に近い色を指定することができます。
2,Microsoft365 ブラウザ版を使用
MicroSoft365、ブラウザ版のExcel にはスポイト機能がついています。
MicroSoft365のライセンス契約を行っている場合は、ブラウザ版のExcelでファイルを読み込み、スポイト機能を使ってみましょう。
1,MicroSoft365のサイトにログインし、ファイルを開きます。ファイルを OneDrive以外に保存している場合は、マイコンテンツからアップロードします。
2,編集したい図形を選択し、上部メニューの「図形」⇒「塗りつぶし」を選択、色の編集パネルを展開
3、スポイト機能のカーソルを移動し、指定したい色の上でクリック、色を決定します。
3,Google の スプレッドシートを活用
Googleの表計算アプリ「スプレッドシート」にもスポイト機能が備え付けられています。3つ目の方法はこのスプレッドシートを使って色を抽出する方法です。
まずはGoogleのアプリから「スプレッドシート」を選択し、空白のスプレッドシートをひらいておきましょう。
スプレッドシートの上部メニュー「ファイル」⇒「開く」で表示されたパネルで「アップロード」タグを選択します。
下の「参照」ボタンを押して編集中のエクセルファイルを選択、またはエクセルファイルをこのエリアにドラッグ&ドロップで開きます。
ここでGoogleのスプレッドシートと、抽出したい素材を同じ画面上に並べておきます。
開かれたスプレッドシート内の色を変更したい画像素材をダブルクリック。「図形描画」のメニューを表示します。塗りつぶしアイコンを選択し、さらに表示されたカラーピッカーパネルで「単色」タグを選択、スポイトツールを選択。
同じスプレッドシート内では、参照したい画像は選択できないようです。そこで事前に並べて置いたファイルから、抽出したい色を選択します。
3番目の方法はかなり手続きが多く、慣れるまでは面倒と感じるかもしれません。MicroSoft365のライセンス、またはパワーポイントのライセンスをお持ちでない方にとっては選択肢の一つとなるかもしれません。
今回はExcelをベースに説明しましたが、Wordも同様です。
これで「Excelでスポイト機能で任意の色を抽出する3つの方法」のご紹介は終了ですが、どれかお役に立つ方法があれば幸いです。
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