このブログテーマでは、スクラッチの初心者から上級者まで、ちょっとお役に立つ情報を不定期で紹介していきます。
スクラッチ講座、投稿記事のまとめはこちら(一分間スクラッチ講座 まとめ)でご参照ください。
前回の投稿、季節の演出1月編に引き続き、2月編。今回は節分の豆まき演出を作ってみたいと思います。
下の動画は不定期配信の「ファイブボックス一分間スクラッチ講座」です。ご興味のある方は併せてご参照ください。
1、事前準備
■ 豆の素材
豆の素材として、ライブラリから「Ball」を取得しました。豆なら簡単なデザインなので、ご自身で画像で描いても良いと思います。

■ 変数
今回は豆、一粒一粒にそれぞれのたての速さ、つまり重力で落下する速度を持たせます。「このスプライトのみ」にチェックをいれ、変数「たての速さ」を作成します。

2、豆のクローンを作成
豆は画面のランダムな場所から、斜め上方向に向かって発射されます。上方向にスペースを確保するために、発射場所は画面半分より下にしておきます。 取得した豆に、次のスクリプトを作成します。
旗が押されたとき
隠す
大きさを20%にする
ずっと以下の処理を繰り返す
5秒待つ(次の豆がまかれるまでの間隔)
x座標を-200~200 までの乱数、y座標を-150~0 までの乱数にする (豆がまかれる起点、x軸は画面の左端から右端、y軸は中央より下)
15回繰り返し、自分自身(豆)のクローンをつくる

3、クローン後の動き
豆がクローンされた後は、1粒1粒それぞれ独自の動きをします。
クローンされたとき
変数「たての速さ」を0で初期化
(-50 から -20 の乱数)×(x座標の絶対値 / x座標) 度に向ける ※ 下に補足説明あり
明るさの効果を -20 から 0 までの乱数にする(豆の色の個性を持たせる)
表示する
端に着くまで次の処理を繰り返し実行
進行方向に向けて8歩ずつ動かす
y座標を変数「たての速さ」ずつかえる(重力の働き)
変数「たての速さ」を-0.3ずつかえる(落下速度を大きくする)
端に着いたらクローンを削除

※ (-50~‐20)の乱数 × (x座標の絶対値 / x座標) x座標がプラスの場合、例えば 123 のとき、x座標の絶対値は123、これをx座標(123)で割ると、1 になります。一方、x座標がマイナスの場合、例えば -123 の時、x座標の絶対値は 123 、これを x座標(-123) で割ると、-1 になります。
(-50~‐20)の乱数は左上、時計の針でいうと、10時から11時半ごろの方向を指します。豆の生成場所(x座標)が画面右側にある場合、上の説明で取得した 1 をこの角度にかけて、左方向に飛ばします。逆に画面右側で生成されるときは、マイナス1をかけて (50~20)どの方向、時計の針で例えると、12時半から2時頃の方向に向かって飛ばします。どちらも画面中央に向かって飛ばすという意味になります。
はい、これで豆まき演出は完成です。
ファイブボックスでは、スクラッチやUnityの個別指導のオンラインレッスンを行っています。
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