このブログテーマでは、スクラッチの初心者から上級者まで、ちょっとお役に立つ情報を不定期で紹介していきます。
スクラッチ講座、投稿記事のまとめはこちら(一分間スクラッチ講座 まとめ)でご参照ください。
今回は山なりのボールを投げる方法についてご説明します。
下の動画は不定期配信の「ファイブボックス一分間スクラッチ講座」です。ご興味のある方は併せてご参照ください。
1、ピッチャーの作成
画像ライブラリから「Pitcher」(ピッチャー)を選択します。
取得したピッチャーは左下(x:160,y:-90 ぐらい)に配置しておきます。
ピッチャーにはスペースキーが押されたときに、投球モーションを作成します。
「スペースキー」が押されたとき
コスチュームを「pitcher-a(1番目のコスチューム)」にする
以下の処理を3回繰り返す
0.1秒待つ
次のコスチュームにする
メッセージ「投げる」を送る
2、ボールの作成
画像ライブラリから「Baseball」を取得し、大きさを30程度にしておきます
事前に変数:重力 を作っておきます。「重力」はボールにかかる下向きの力になります。今後の展開も考え「このスプライトのみ」にチェックを入れ、ボール1つ1つがそれぞれの重力を持てるようにしておきます。
ボールの動きは次のようになります。
旗が押されたとき
最初は隠しておきます
メッセージ「投げる」をうけとったとき
重力を 5 にする(斜め上方向にボールを投げます)
「ピッチャー」へ行く(ビッチャーから球が飛んでいくようにします)
y座標を80ずつかえる(ピッチャーの手元から球が出るように座標の補正)
表示する
端に着くまで弾の移動処理を実行
x座標を20ずつかえる(20は移動量、大きいほど球が速くなります)
y座標を変数:重力ずつかえる(下向きの力を加える)
変数:重力を-0.5ずつかえる(徐々に落下速度を大きくする)
端に着いたら隠す
これでスペースキーを押したタイミングで、ピッチャーからボールが飛んでいく動きができました。
3、クリックした場所に向けてボールを投げる方法
後続するショート動画では「ファイブボックス一分間スクラッチ講座 クリックした場所にボールを投げる方法」の説明を行っています。
基本的な動きは、上で作成したピッチャー、およびボールの動きと似ていますので、これを改造します。
ピッチャーの動き
クリックされたときというハットブロックがないので、旗が押された後、ずっと繰り返しの内部で、マウスのクリックを監視します。
クリックされた後の動きは、作成済みのスペースキーが押されたときの動きと同じです。
旗が押されたとき
ずっと以下の処理を繰り返し
もしマウスが押されたら(クリックされたら)
コスチュームを「pitcher-a(1番目のコスチューム)」にする
以下の処理を3回繰り返す
0.1秒待つ
次のコスチュームにする
メッセージ「投げる」を送る
ボールの動き
ボールの動きも作成済みのプログラムとほぼ同じです。
旗が押されたとき
最初は隠しておきます(同じ)
メッセージ「投げる」をうけとったとき
重力を 5 にする(斜め上方向にボールを投げます)
「ピッチャー」へ行く(ビッチャーから球が飛んでいくようにします)
y座標を80ずつかえる(ピッチャーの手元から球が出るように座標の補正)
「マウスのポインター」へ向ける
表示する
端に着くまで弾の移動処理を実行
20歩動かす:直前でマウスポインターの方向を向いたのでその方向に向け移動
y座標を変数:重力ずつかえる(下向きの力を加える)
変数:重力を-0.5ずつかえる(徐々に落下速度を大きくする)
端に着いたら隠す
これでクリックした座標にめがけて、球が飛んでいくようになりました。 重力はそのまま働いているので、クリックした場所より若干下の方を通過するかもしれません。
ファイブボックスでは、スクラッチやUnityの個別指導のオンラインレッスンを行っています。
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