今回から実際にスクラッチでプログラムを作っていきましょう。
一つのスプライトを何枚も複製して使用するには「クローン」という技術を使います。
ステップ1:クローンの基本
①今回はクローンの本体は使いませんので、【旗が押されたとき】の直後に【隠す】ブロックでクローンの本体を隠しておきます。
②「神経衰弱」には手順がたくさんあるので、何をするための処理かわからなくなってしまいます。「定義」という機能を使って、何をするための処理か明確にしておきます。まず並べるためには【(自分自身)のクローンを作る】というブロックで、クローンを作っておきます。
③隠れた本体をクローンしたので、クローンされた分身も隠れています。そこで、【クローンされたとき】に続き【表示する】ブロックで、分身を表示させておきます。
この状態で動かすと、1枚カードが表示されますが、これがクローンですよ。
ステップ2:1列目の作成
④定義「並べる」を改造します。
1枚目の場所を【x座標、y座標】で指定、【大きさ】も適当な大きさを指定しておきます。手本では40%にしておきます。さらに【コスチューム】に1番最初の絵柄の1枚目のカードを指定します。
⑤1つ目のクローンが終わったら、【次のコスチュームにする】で1枚ずつコスチュームを更新します。さらに次の場所に移動するために【x座標を80ずつ変える】ブロックで座標も更新します。それぞれ、ご自身の作ったカードの大きさに合わせて座標を変えてみましょう。
ここまでの処理を列数分繰り返します。今回は5列なので【5回繰り返す】ブロックを使います。
ステップ3:行の繰り返し
⑥1段目が終わったら2段目を作ります。そのためには【y座標を-85ずつ変える】ブロックで2段目の縦の位置を指定します。
⑦つづいて【x座標を-180にする】ブロックでもとの位置に戻すのですが、このブロックは先に作った5回繰り返しの前に配置します。
⑧これまでの処理を縦の段数分繰り返します。【4回繰り返す】ブロックで⑤以降の処理を囲みます。プログラミング用語で、繰り返しの中に繰り返しを作ることを「入れ子」とか「ネスト」などと呼びますよ。
ここまでのプログラミングで、カードが縦横に並びますよ。
縦横の間隔やカードの大きさは、各自調整してみましょう。
ステップ4:カード並びの演出
⑨最後はちょっとバラバラ感を出すために、【乱数】と【角度に向ける】ブロックでカードの向きを調整してみました。スクラッチではちょっとしたアイディア次第で、いろいろな演出ができますので、皆さんもいろいろな演出、試してみてくださいね。
今回はここまで。
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